一般質問を行いました。
2018年9月27日、都議会にて一般質問に立ち、中小零細業者の健康問題や、看護師不足の問題、地元大田区の浸水対策について質問しました。
小規模事業者のいのちを守る対策を!
「仕事を断ると受注が来なくなる」「病気がわかっても治す時間もお金もない」。看護師として大田病院で働いていた時、町工場の方からはそんな声をたびたび聞いていました。
東商連(従業員5人未満の小規模事業所が加盟する連合会)の共済会による調査では、がんによる死亡が4割、診断から1日以内に亡くなる方が19%、3ヶ月以内では半数以上にも及ぶという驚くべき実態がわかりました(2017年度)。都内全体のがんによる死亡率は28%であることから、高率であることがわかります。小規模業者では健康を後回しにしていることも伺え、まさに「いのちを削って働く」状況です。
大田区の調査でも、身近なところでの健診を希望する声があることを紹介し、がん検診を受けやすくするよう支援を求めたところ、都も「平日夜間や土日のがん検診実施など新たに支援するなど、受診率向上に努めていく」と答弁しました。
引き続き、国保では実施されていない傷病手当金の給付など、病気になっても治療が受けられる環境整備に向け、全力で頑張ります。
訪問看護師の増員を!
「病院から在宅へ」、高齢者が増える中、在宅療養の需要は増え続けていますが、訪問看護は人材確保が課題となっています。「訪問看護は在宅での療養生活を支える重要なサービスである」と、知事も答弁しましたが、2017年度に行った都の調査では、人員不足によって廃止した訪問看護事業所は56%にも上ります。
看護師確保の課題は多くありますが、引き続き奨学金制度の見直し、新人育成支援、事務職員の雇用政策などの改善を求め、安心して暮らせる社会実現に向け全力を尽くします!
荏原病院の休止病棟の再開を!
2006年に都立から公社に移管して以降、常に閉鎖している病棟があります。この原因は「看護師不足」であると答弁しましたが、公社化を進めた東京都にも大きな責任があります。公社病院は6病院ありますが、1病棟休止している以上の看護師が足りない状況です。地域で必要な医療が荏原病院で受けられるよう、保健医療公社と東京都に対応を求めてまいります。
障害者政策の充実を!
医療の高度化とともに、重度心身障害児(者)に加え、医療的ケアの必要な方が増えています。しかし、高校卒業後に通える場所は少なく、大田区にある北療育医療センター城南分園は大切な施設です。身近な地域に通所できる環境を整備することを求め、都も今後3年間の定員増などの整備促進を図ると答弁しました。
上池台3丁目の水害対策を早急に!
大田区上池台3丁目は、1時間に50mm以上の雨が降ると、毎回のように床上浸水が発生しています。浸水被害を受ける住民の不安を払拭するために、できるだけ早くに浸水対策を完成することが必要であると指摘し、東京都に対応を求めました。都は、「2016年度末に事業を着手しており、2019年度末までに一部完成した下水道間を暫定的に稼動させるなどして、効果を発揮していく」と答弁しました。引き続き、安心してすみ続けられるために、頑張ります!