やっぱり築地は現在地再整備を!


都政報告会で多くの意見・要望が出される

4月14日、大田区消費者生活センターにおいて34名の参加で、都政報告会を開催しました。45分という持ち時間で、都議会議員になってからの活動と、日本共産党都議団が追求してきた問題について報告しました。参加者は日頃から政治に関心のある方が多く、地元大田区の蒲蒲線問題や都営住宅の新規建設の要望、築地の文化について質問や要望が出されました。

築地市場の文化とは

質問でも触れられたので、ここで改めて築地市場の移転問題における「築地の文化」について、これまで共産党都議団が行ってきた議会論戦を紹介いたします。

小池都知事は築地市場の跡地で「環状2号線の整備」「オリンピックの輸送拠点」「築地ロケーションや歴史、文化などのまたとない魅力を最大限に生かした再開発」を行うとしています。しかしこのどれも、築地市場が移転しなければできないものではありません。そもそもの移転理由は「建物の老朽化」ですが、この建物を含めた築地市場の文化的価値について、多くの専門家が評価しています。

モダンなレンガ造りの築地場内

 著名な築地市場研究者であるハーバード大学のテオドル・ベスター教授は、築地市場は完璧な社会的環境が出来上がっている市場であり、だからこそ、これほ長い間すぐれた市場として継続することができたと強調し、豊洲新市場に移転したら、日本の文化的遺産が消えてしまうことになりかねませんと述べています。知事は昨年の定例会で「脈々と築かれてきた築地ブランドは、東京の大切な宝物である」と答弁しました。今年の定例会では、この答弁に基づいてどう行動するのか質すと、「一つの見解」として述べたことであると責任逃れをしました。

「世界の潮流は古いものをこわさない」

 また、ユネスコの諮問機関であるイコモスは、築地市場を日本の20世紀遺産に選定しました。日本イコモス国内委員会のワーキンググループ長であり、学校法人工学院大学理事長の後藤治教授は、日本と世界にとって都市計画上、非常に重要な建造物だとして保存を強く訴えていました。後藤教授は、世界の潮流は、古いものを壊さず、仕事をしながら再生する、新しい魅力を作り出すことだと強調しています。

 築地市場のアーチ形の建物は、数年ごとに業者の店舗替えを行う際改修を繰り返してきましたが、石原知事になって以降、16年間一度も行っていません。東京都が意図的に老朽化を野放しにしていると言っても過言ではありません。またこの間多くの建築家が、営業しながら再整備が可能とし、経費も以前より抑えることができるようになっています。築地市場については移転ありきで議論していますが、文化を守る観点での検討をもっと行うべきです。銀座の一等地にある築地市場。そこにある日本の文化遺産を、儲けのために壊してはいけません。

築地市場のアーチ型建造物を取り囲む銀座の高層ビル群